川崎市の専修大学生田キャンパスの概要は？学部と特徴を解説

「専修大学の名前はよく聞くけど、どんな大学？」と気になっている方は多いでしょう。
偏差値を基準に大学選びをする方は多くいますが、実際に4年間どのような勉強ができて、進路にどんなメリットがあるかが重要です。
ここでは、川崎市にある専修大学生田キャンパスの概要と学部と特徴について解説します。

川崎市にある専修大学生田キャンパスの概要

約140年以上の歴史を持つ専修大学は、約18,000人の学生・約30万人の卒業生を輩出しています。
キャンパスは、東京都千代田区の神田と神奈川県川崎市の生田の2か所にありますが、ここでは専修大学生田キャンパスの概要について解説します。

歴史

1880年にアメリカ留学から帰ってきた相馬永胤・田尻稲次郎・目賀田種太郎・駒井重格の4名によって創立された大学です。
明治維新を経て、コロンビア大学・エール大学・ハーバード大学・ラトガース大学に留学する機会をもらった恩を返そうと、教育機関を立ち上げる決断に至りました。
専門教育の環境が日本を支える人材育成につながると考え、経済学や法律学を学べる専修学校を創立したのがはじまりです。
当時の日本では浸透していなかったアメリカで議論されている知見や近代法の思考について、日本に持ち込み根付かせようとしました。
関東大震災や世界大戦などの困難な状況を乗り越えて、現在まで発展を続けています。

学風

新しい時代を切り開く若者に教育と指導の機会を設けて社会に報恩奉仕した、創立者たちの行動こそが専修大学の建学の精神です。
「質実剛健・誠実力行」を学風に掲げ、常に新しい知見や近代法の思考を取り入れて、伝統的な考え方に固執せずに発展に結びつける姿勢を大切にしています。
歴史を振り返ると多くの困難に直面していますが、大きな荒波を乗り越えて発展していかなければならないとの考えが原点になっています。

建学の精神

もともとの建学の精神である「社会に対する報恩奉仕」を現代の価値観や思考に捉え直したものが「社会知性（Socio-Intelligence）の開発」です。
世界中では、グローバル化・情報通信の加速化・少子高齢化など、凄まじいスピードで現代社会が変化を遂げています。
変化とともに生じる社会問題に向き合うためには、多角的な視点・深い人間理解・倫理観・創造的な発想力が求められます。
これからの能力を身につけて、社会で活躍する人材を育成するカリキュラムを設けているのが専修大学です。

専修大学生田キャンパスへのアクセス

神奈川県川崎市多摩区に位置する専修大学生田キャンパスは、小田原線と東急田園都市線と横浜市営地下鉄の3つの路線からバスに乗り換えて通学します。
電車のみで通学するのは現実的ではないため、アクセスが優れているとはいえません。
ただし、郊外にある大学のほうが学業に専念しやすいと評価されている側面もあるため、4年間を充実した学びの期間にできるでしょう。

●所在地：東京都千代田区神田神保町3-8
●アクセス方法：「JR水道橋駅」西口より徒歩7分、「九段下駅」5番出口より徒歩1分、「神保町駅」A2出口より徒歩3分

川崎市にある専修大学生田キャンパスの学部一覧

専修大学には8つの学部がありますが、生田キャンパスでは6つの学部生が通学して授業を受けています。
そのほかにも、二部（夜間部）・大学院・資格課程など、進路にあわせた教育環境を整えているのが特徴的です。
ここでは、6つの学部について解説します。

経済学部

日本でも有数の歴史ある経済学教育環境に誇りを持ちつつ、常に変化する時代に合わせて3学科展開で、最先端の学問適正化を取り入れます。
現代経済学科は、基本的な経済理論と統計学を学んだあとに、経済社会の分析とグローバル規模で活躍できる専門知識を習得できます。
生活環境経済学科は、グローバル化や人口変動によって変わる現代社会で、環境問題や福祉制度などの分野に絞って、生活の質改善を目指す学問です。
国際経済学科は、経済学の基礎を学びながら、外国語を習得して国際的に活躍できる人材育成をおこないます。

経営学部

理論と実践の融合を理念として、2学科展開で人材育成をおこないます。
ビジネスデザイン学科は、ゼロから何かを生み出してイノベーションを起こすための考案やノウハウを学べる学問です。
経営学科は、組織やマネジメントに焦点を当てて、企業やブランドの価値を高めるための知識と能力を習得します。

文学部

机と向き合って学ぶ学問だと思われる方も少なくないですが、実験や調査などの能動的なカリキュラムを重視しています。
本来は、高学年時から履修できる専門科目を低学年時でも受講できるようにしたり、時代の変化にあわせて新科目を追加したりカリキュラムを変更しました。
興味のある分野を学べる環境を用意して、自発的な学びを引き出します。

ネットワーク情報学部

情報学・情報技術は、常に進化を遂げているため、この分野で活躍するためには、常に新しい知見を得ていく必要があります。
しかし、新しい知見を得るためには、基礎知識と問題解決の能力が必要不可欠です。
そこで情報技術に関する確かな基礎知識を身につけたうえで、新しい情報を活用した価値提案をできる人材育成をおこないます。

人間科学部

1966年に創設された文学部人文学科が、50年を超える歴史を経て再創設されました。
この再創設によって、多面的なアプローチで人間を理解する学際的な視野が育まれました。
集団生活や環境によって、心がどのように影響するか研究する社会学科と、心全般を研究する心理学科の2学科に分類されます。

川崎市にある専修大学生田キャンパスの特徴

川崎市にある専修大学生田キャンパスは、日本最古の教育機関の伝統と時代の変化にあわせた最先端の教育環境を強みにしています。
学生たちの学習環境をより良いものにするために、さまざまな工夫がされているのです。
ここでは、専修大学生田キャンパスの特徴について解説します。

施設が充実

主要都市から距離的には、そう遠くないものの、電車とバスを使って通学すると、緑豊かな自然に囲まれた場所に生田キャンパスが建てられています。
広大な施設に6つの学部生が集まり、博物館実習施設・最新の音響・映像設備・スタジオ・シアターなど多様な施設を取り揃えています。
都心付近の大学で、自然豊かな学業に専念できるような環境を整えているキャンパスを探している方におすすめです。

課外講座

卒業後の進路が決まったら、必要に応じて資格取得のサポートをおこなっています。
通常の講義とは別に、外部の専門学校と提携した課外講座（学内受講システム）を導入しています。
2023年度は、司法試験合格者10名・国家公務員採用総合職試験合格者29名・公認会計士兼合格者29名の結果を残しました。
国家資格など比較的難易度の高い試験もありますが、受験の専門知識を持った教員が直接指導してくれるため、有効活用して合格を目指しましょう。

就職サポート

すべての学生に対して、適切な進路アドバイスをするキャリアセンタースタッフが在籍しており、学生の希望や適正を見極めながら指導をおこないます。
学生の主体性を重視しつつも、経験豊富な知識を経験を活かして、学生と同じ方向を見ながら進路を決めていくため、満足度が高い制度です。
年間12,000件以上の就活相談が寄せられており、いかに学生から頼りにされている存在であることがうかがえます。

まとめ

川崎市にある専修大学生田キャンパスは、約140年以上の歴史を持ちつつ、学生の関心にあわせて6つの学部を用意しています。
都心に近い場所にキャンパスをかまえながら、緑豊かな環境で学業に専念しやすいです。
進路相談や課外講座なども充実しているため、就活に不安がある学生でも安心です。